心をすくう二番目の君
「仕事は正確で素早いし、意欲もあるし、もっと知識と経験を積めば活躍出来ると思う」
お世辞だとしても嬉しく、頬が熱くなる。
「俺は、受けてみるのも良いと思うよ。やる気なら、ビシビシ行くし」
この人に言われると、何故かそんな気がして来るから不思議だった。
仕事に厳しい一面を見せられると、認めて貰えているような気になる。
「此処で、仕事モードは終わり」
横の人が腰を上げ、デスクの上に広がった資料を揃えながら零した。
「……俺の個人的な希望を言えば、俺が教え込みたいし、これからも支えてくれたら嬉しいと思ってる。何て言うか……公私共にって言うかさ?」
こちらへ向かって、白い歯を覗かせた顔は、照れ笑いに見えた。
表情を隠すためか、目線を下げモニターの電源を落とし始めている。
後頭部から垣間見える耳が、心なしか染まっているようだった。