心をすくう二番目の君
食欲も失せてしまったが、空腹を満たさずに午後の業務に差し障ってもいけない。
もそもそと弁当の中身に箸を付けるが、味はいまいち解らなかった。
今さら何に傷付いているのか、よくわからないまま食べ終えて、いつも通り廊下へ出る。
足元へ顔を俯け、近頃の動向を思い起こしていた。
どうりで、しつこく連絡して来なかったはずだ。
誘いを入れて来た際も、あっさり引き下がってくれたと安堵していた。
式の準備に追われていたのだろう。
暖かいドリンクでも飲んで気を落ち着かせたく、自販機の前でどれにしようか悩んでいた。
「ぎゃっ」
唐突に冷えた感触が首筋に走り、奇声を上げてしまう。
慌てて振り返ると、春志がペットボトルを手に可笑しそうに声を立てた。
「何するんですか」
「元気そうだな」
口角を上げた大口から白い歯を覗かせていて、人をからかっているのに爽やかだった。
もしや、またしても落胆がだだ漏れになっていたのだろうかと、前の人の気遣いに頬を染めた。