心をすくう二番目の君

たくし上げられた裾から入り込み、脇腹を撫でていた手が脚へと流れて、指先を跳ねさせながら緩慢な動きで更に下って行った。
触れられた部分から、身体の芯に熱が集まって来るようで、声を殺した。

薄いレギンスを取り払われてしまう。
不意に動きが停止され、不思議に思い瞼を薄く開いた。

視線はわたしの足元へ注がれている。
真紅に彩られたペディキュアが目に留まったらしかった。
爪先のある靴を履いていたから座敷に上がった時には視界に入らなかったのか、暫し目を奪われたようにじっと見つめていた。
骨張った指が、足先に触れる。

「……んっ……」

肩を震わせ、堪らず声が漏れ出てしまう。

「……弱い? 此処……」

それまで黙っていた春志が囁いたかと思うと、足を手に取り指を細やかに滑らせた。
口元まで持ち上げて、足首にキスを落とす美しい横顔に、情欲を煽られる。
そのままこちらへ流された眼差しに、心臓が大きな音を立てた。

彼の位置からは、スカートの中が見えてしまいそうだ。
余りに艶っぽい光景に、吐息が零れる。

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