心をすくう二番目の君
春志の細くて骨張った指が、わたしの上を滑らかに流れる。
「は……っ」
彼の重みを、触れ合わせた肌の温もりを受け止めながら、背筋へ掌を沿わせた。
膝を包んだ手に僅かな力が篭められる。
「力抜いて……」
暗闇の中、彼の声とシーツの擦れる音しか聞こえない。
あまり低くはないのだけれど、しっとりとした甘い声。
いつの間にかこの声が大好きになっていた。
唇を重ね合わせながら、心の奥から浮かび上がる。
ごめんなさい。
一度だけ、わたしを許して下さい。
優しく、時に激しく働き掛ける春志の動きに、涙が滲む。
心を巣食うように、蝕んでゆくように、あなたの甘い毒に冒されて、だけど心地好くて……このひと時だけは、溺れていたかった──