心をすくう二番目の君
紫夜の心遣いに癒され、幾らか上向いたように思えた気分は、一晩しか持たなかった。
折角の日曜に、身体に力が入らずベッドから出られない。
うつ伏せに横たわり、無気力に瞳を閉じたまま、カーテンの隙間から差し込む陽の光を微かに感じ取る。
本当にわたしは恋を失ったんだと、打ちひしがれるようだった。
現状を自覚するとどうにも、強烈な喪失感に苛まれた。
『相当辛い日々が暫くは続くと思う』
彼女の予想通り、抗おうとすればする程、胸を削ぐような鈍い痛みが伸し掛かる。
良識のある大人になって、真っ当に人生を歩むんだと覚悟を決めたのに、全く以てままならない。
モチベーションが上がることはなく、時間を浪費してしまった。
それでも明日はやって来る。差し迫った就労に備え、時間を掛けてゆったりと風呂に浸かってみたり、自分を癒すことにだけ専念した。
闇も濃くなり始めた時刻だった。
休日の終わりに、ベッドに放置してあったスマートフォンが着信を告げた。
まさかと心に波紋が広がり、あらゆる可能性が頭をもたげた。
恐る恐る画面に浮かぶ名前を覗き込んだ。