心をすくう二番目の君

「彼女達は、なかなか逞しいぞ。『あなたが居ないと生きて行けなーい!』とか訴えておきながら、あっという間に新しい男を捕まえる。ナイーブな俺達男には理解出来ねぇ生きもんだ」

冗談混じりに鼻で笑うと、掌を上向けて口の端を歪めて見せた。
経験則だろうと推察していると、更に語られる。

「……まぁ、結局依存的な子に振り回されてんのが好きなんだろ、お前が。そういう好みなんだ」

何やら持論を展開し始めた。

「好み……?」
「聞いてる限り、その契約社員の子もそっちのタイプだろ。まぁ、好みってのはなかなか変わんねぇもんだ。良いんじゃねぇか、相手が変わるだけかもしんねぇけど、可愛い子に振り回される楽しさは俺も知ってるぞ」

「……」

何か最もらしいことを言われ、そんなような気になって来た。
視線の先に鎮座している、山芋鉄板焼きを見つめる。

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