心をすくう二番目の君
「俺、4月」
「えっ、何日ですか?」
「28日」
「もう来週じゃないですか!」
胸の高鳴りに戸惑いながら、視線を外し反応を返した。
28日なんてじきにやって来る。曜日を数えると土曜だった。
週末と重なるなら、きっと彼女と過ごすに違いない。
何の気なしに浮かべた憶測に、自らの心を折ってしまったらしい。
「……彼女……」
それでも興味を抑え切れずに、知りたいような知りたくないような想い人について、声に乗せてしまう。
打ちひしがれた心を悟られないよう気を配った。
「祝って貰うんですか? 週末だし……」
口に出してから顔を向けると、こちらを一瞥してから前へ向き直った。
「……かなぁ。あんまり具体的に決めてないけど」
否定せず薄く笑った。