外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
切れ長で吸い込まれそうなほど深い色味を持つ瞳を丸くして、奏介が私を凝視している。
私はモゴモゴと口ごもりながら説明した。
「つい勢いで立ち上がった途端、その」
「……すっ転んだというわけか」
奏介は、私が言い淀んだ言葉をあっさりと引き取り、問いかけてくる。
率直にズバッと言われた私は、あまりの居た堪れなさに頬を真っ赤に染め、ただ頷くだけの返事をした。
それを最後まで確認して、奏介は唇を引き結び、ピクリと眉尻を上げる。
「要は……兄貴に落ち度はなく、一方的に七瀬に非がある。そう認めるということだな?」
「う……はい」
本当は、『でも元はと言えば藤悟さんが変な意地悪をするから!』と胸を張って主張したいところだったけれど、今それを言ったら話がもっとこんがらがる。
奏介自身が言ったのだ。
『意識して冷静を努めないと、まともな理性が吹っ飛びそうだった』と。
ここで余計な情報を与えてしまっては、事態を大きく受け止めて『訴える』なんて言い出しかねない。
「……理解した。七瀬、まず君は茶道の作法の前に、正座に慣れる努力をすべき、ということだな」
私が必死にのみ込んだ甲斐あってか、奏介は怒りを鎮め、静かにそう言った。
私はモゴモゴと口ごもりながら説明した。
「つい勢いで立ち上がった途端、その」
「……すっ転んだというわけか」
奏介は、私が言い淀んだ言葉をあっさりと引き取り、問いかけてくる。
率直にズバッと言われた私は、あまりの居た堪れなさに頬を真っ赤に染め、ただ頷くだけの返事をした。
それを最後まで確認して、奏介は唇を引き結び、ピクリと眉尻を上げる。
「要は……兄貴に落ち度はなく、一方的に七瀬に非がある。そう認めるということだな?」
「う……はい」
本当は、『でも元はと言えば藤悟さんが変な意地悪をするから!』と胸を張って主張したいところだったけれど、今それを言ったら話がもっとこんがらがる。
奏介自身が言ったのだ。
『意識して冷静を努めないと、まともな理性が吹っ飛びそうだった』と。
ここで余計な情報を与えてしまっては、事態を大きく受け止めて『訴える』なんて言い出しかねない。
「……理解した。七瀬、まず君は茶道の作法の前に、正座に慣れる努力をすべき、ということだな」
私が必死にのみ込んだ甲斐あってか、奏介は怒りを鎮め、静かにそう言った。