外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
二人同時に果てた後、私と奏介は呼吸を整えながら、お互いに腕を回し、しっかりと抱き合った。
まだ身体の奧に甘い熱が燻っている。
汗が浮いた肌を重ねているだけで、極上の幸せに包まれる。
気怠ささえも、心地よい。


私は奏介の胸に、甘えるように頬を擦りつけた。
彼は私の頭上で少し息を弾ませながら、軽く身を捩る。


「七瀬、くすぐったい」


そう言いながら、奏介も私の髪に顔を埋める。
私は、首筋にかかる熱い吐息にゾクッとしながら、そっと顔を上げた。
真正面から目を合わせ、ねだるように顔を寄せると、奏介からも近付けてくれる。


「ん……」


少しだけ絡めるキスをして、お互い顎を引いて唇を離す。
額と額をコツンとぶつけて、上目遣いに視線を交わし、私たちはどちらからともなくクスクス笑った。


奏介は「はーっ」とお腹の底から深い息を吐き出し、ごろんと寝返りを打ち、仰向けに横たわった。
明かりが灯っていない天井のシーリングライトを見上げ、額の上に軽く腕を翳す。


「七瀬。今週……なにも変わったことはなかったか?」


奏介の宣言通り、家に帰って来てすぐ、『罰』は執行されてしまった。
ほとんどなし崩しでキスをして、身体を交わらせて今に至る。


彼の質問はなんとも今さら。
なのに、真面目な顔で、取り繕って訊ねてくるのがおかしい。
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