外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
結婚して、幸せが二倍に膨らんだ分、大事にしなきゃいけないことも、同じだけ増えた。
結婚から始まる新しい幸せな人生を考えた時、私はそう実感すると同時に、これからの幸せは二人だけでは決められないことも自覚した。
私一人じゃない。奏介と、二人。
そして、他にももっとたくさんの人と関わっていく中で、そこから生まれる不満や不安は完全に掻き消せるものではないと、覚悟はしている。
でも、こうして想いをぶつけた時、奏介がちゃんと大きく腕を広げて受け止めてくれるから、私の心も満たされていた。
「……あの。奏介」
奏介の胸から顔を上げると、彼は私の髪に指を通していた。
「さっきのことにしても、そう。私に不満とか至らない点があったら、思うところはちゃんと言ってね」
奏介の綺麗な目を覗き込み、ニコッと笑いかけた。
なのに彼は、なぜだかつーっと視線を横に逃がしてしまう。
「奏介、言ってるそばから……!」
早速思うところがあるのなら、今言ってもらえないと二倍傷つく。
私は奏介を詰るように、彼の胸を軽く叩いた。
それほど力を込めていないのに、彼が小さく「う」と呻く。
「君に対する不満じゃないから、安心してくれ」
誤魔化すように早口で言いながら、奏介はくるっと寝返りを打って横向きになり、私に背を向けてしまった。
結婚から始まる新しい幸せな人生を考えた時、私はそう実感すると同時に、これからの幸せは二人だけでは決められないことも自覚した。
私一人じゃない。奏介と、二人。
そして、他にももっとたくさんの人と関わっていく中で、そこから生まれる不満や不安は完全に掻き消せるものではないと、覚悟はしている。
でも、こうして想いをぶつけた時、奏介がちゃんと大きく腕を広げて受け止めてくれるから、私の心も満たされていた。
「……あの。奏介」
奏介の胸から顔を上げると、彼は私の髪に指を通していた。
「さっきのことにしても、そう。私に不満とか至らない点があったら、思うところはちゃんと言ってね」
奏介の綺麗な目を覗き込み、ニコッと笑いかけた。
なのに彼は、なぜだかつーっと視線を横に逃がしてしまう。
「奏介、言ってるそばから……!」
早速思うところがあるのなら、今言ってもらえないと二倍傷つく。
私は奏介を詰るように、彼の胸を軽く叩いた。
それほど力を込めていないのに、彼が小さく「う」と呻く。
「君に対する不満じゃないから、安心してくれ」
誤魔化すように早口で言いながら、奏介はくるっと寝返りを打って横向きになり、私に背を向けてしまった。