外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
お稽古を終えて、部屋として使わせてもらっている客間に戻ってくると、肩にどっと疲れが下りてくるのを感じた。
思わず『ふ~っ』と息を吐くと、私の後ろから入ってきた奏介が、くくっと忍び笑いを漏らす。
「お疲れ様、七瀬」
他人事みたいな軽い労いに、私は頬を膨らませてくるっと身体ごと振り返った。
「半分は奏介のせいだからね。藤悟さんもいるのに、いつもの調子であんな……」
「悪い悪い。兄貴には、釘刺しとく必要があったんでね」
奏介は口元に手を遣り、飄々として言いのける。
それには私も口を噤み、先を促すつもりで首を傾げた。
奏介は私と同じ仕草を返して、ニッコリ笑うだけ。
「……なに?」
欲しい答えをもらえず、きちんと言葉で問いかけても、奏介はひょいっと肩を竦める。
一応私の部屋だというのに、一人で勝手に奧までずんずん進んで行ってしまう。
「奏介!」
わかりやすく誤魔化された私は、憤慨しながら奏介の後を追った。
「藤悟さんに釘刺すって、なんのこと?」
ベッドの端にドカッと腰を下ろした奏介の前に、腰に手を当てて仁王立ちした。
彼が見上げてくるのを確認して、頬を膨らませる。
「そういう言い方、穏やかじゃない。気になるから……」
「兄貴が自分の結婚に関心を向けたようだから、それでいい」
思わず『ふ~っ』と息を吐くと、私の後ろから入ってきた奏介が、くくっと忍び笑いを漏らす。
「お疲れ様、七瀬」
他人事みたいな軽い労いに、私は頬を膨らませてくるっと身体ごと振り返った。
「半分は奏介のせいだからね。藤悟さんもいるのに、いつもの調子であんな……」
「悪い悪い。兄貴には、釘刺しとく必要があったんでね」
奏介は口元に手を遣り、飄々として言いのける。
それには私も口を噤み、先を促すつもりで首を傾げた。
奏介は私と同じ仕草を返して、ニッコリ笑うだけ。
「……なに?」
欲しい答えをもらえず、きちんと言葉で問いかけても、奏介はひょいっと肩を竦める。
一応私の部屋だというのに、一人で勝手に奧までずんずん進んで行ってしまう。
「奏介!」
わかりやすく誤魔化された私は、憤慨しながら奏介の後を追った。
「藤悟さんに釘刺すって、なんのこと?」
ベッドの端にドカッと腰を下ろした奏介の前に、腰に手を当てて仁王立ちした。
彼が見上げてくるのを確認して、頬を膨らませる。
「そういう言い方、穏やかじゃない。気になるから……」
「兄貴が自分の結婚に関心を向けたようだから、それでいい」