外ではクールな弁護士も家では新妻といちゃいちゃしたい
相変わらず見事な日本庭園を横目に、奏介は私の手を引いたまま、長い回廊をずんずん突き進んでいく。
百八十センチ近い長身の奏介と、ヒールのないスリッパを履いている私の身長差は、今、優に二十センチはある。
だというのに、奏介には珍しく、歩幅の差を気にしてくれない。
彼が大股で闊歩するから、引っ張られる私は、もうほとんど小走り状態。
回廊には、私のスリッパが鳴らす、パタパタという足音が響いている。
「そう、すけっ……! ねえ、もっとゆっくり……」
少し息を乱しながら呼びかけても、彼は振り返ってもくれない。
しかもずっと無言のまま。
「あの……怒ってるの? どうして」
こんな彼の様子は私には珍しすぎて、困惑しながら広い背中に畳みかけた。
それでも奏介は答えてくれないまま、屋敷から出て重厚な構えの門に続く敷石を歩いていく。
こうまでされれば、返事はなくても彼がなにか怒っているのは決定的だ。
だけど、その理由が思い当たらない。
「奏介っ……怒ってるなら、理由を言って!」
息が上がった状態で、反応を返してもらえない質問を、繰り出し続けるのも苦しい。
せめて掴まれたままの手を解こうとして、私は自分の腕をぶんぶんと振った。
百八十センチ近い長身の奏介と、ヒールのないスリッパを履いている私の身長差は、今、優に二十センチはある。
だというのに、奏介には珍しく、歩幅の差を気にしてくれない。
彼が大股で闊歩するから、引っ張られる私は、もうほとんど小走り状態。
回廊には、私のスリッパが鳴らす、パタパタという足音が響いている。
「そう、すけっ……! ねえ、もっとゆっくり……」
少し息を乱しながら呼びかけても、彼は振り返ってもくれない。
しかもずっと無言のまま。
「あの……怒ってるの? どうして」
こんな彼の様子は私には珍しすぎて、困惑しながら広い背中に畳みかけた。
それでも奏介は答えてくれないまま、屋敷から出て重厚な構えの門に続く敷石を歩いていく。
こうまでされれば、返事はなくても彼がなにか怒っているのは決定的だ。
だけど、その理由が思い当たらない。
「奏介っ……怒ってるなら、理由を言って!」
息が上がった状態で、反応を返してもらえない質問を、繰り出し続けるのも苦しい。
せめて掴まれたままの手を解こうとして、私は自分の腕をぶんぶんと振った。