無題 〜奇跡の7つ子〜
「こ、ここは…!」
言葉を失う。
「紹介します!ここは、私たちの秘密ルーム!『シュミレーションルーム』です!」
なぜ、ここに、壱鳴と遅鳴がいるのかは、分からない。多分、秘鳴が呼んだ。これは、明確。
遅鳴は、お兄さんだけど、完璧なもしくは、完璧と認した、秘鳴からの命令には、背かない。
逆に、壱鳴は、命令は完璧に、命令外の邪魔なものは、積む。という完璧、依存的な弟。
秘鳴には、秘鳴を慕う、二匹の“虎”がいる。
この部屋には、驚きを隠せない。
エリックも驚いている。
その原因は、広さと色、そしてコンピューター。
外からじゃ狭い部屋だと思った。だって地下だもん。そしたら、天井約3メートル、部屋の広さおよそ、畳、100畳ぐらい。いや……それ以上!
そして部屋の配色。
真っ白!上も下も、前後左右、全て!
それにコンピューター。
部屋の一角に、小さな小部屋がある。鏡張りの。その中を見せてもらったら、中は、機械だらけだった。
私が、「なんの機械なの?」
と聞くと、秘鳴は、
「今から見せるから少し待ってね。」
と、笑った。
ブゥゥン
何かが鳴る。
「シュミレーション システム レベル4 剣とロボット2体 平地 スタート!」
と、秘鳴は、マイクに向かって叫んだ。