無題 〜奇跡の7つ子〜
「ふーん。この前は、気絶してきたんだ。で?今日は、知恵熱を出してきたと。.....わざとやってるの?」

ディーテに言われた

「そんなぁ。そんなわけないよ。」

「まぁ、2回も、ここに来るほど、あいつに気に入られてるんだな。」

ポセさんが、言った。

「それが.....2回だけじゃないみたいなんです。この前、あった時に、ジュピターは、『今回は』って、言ってたんです。そして、『さすが、ムネモシュネ。』って言ってた。」

ムネモシュネ...誰なんだろう?

神話上では、記憶を司る神。だけど、今の時代にそんな人たちがいるわけない。こんな身近に。

天界には、いると思うけど。


「....そうか。あの時言ってたのは...」

ボソッと、ポセさんが、言った。

私は、聞こえなかったので、聞き返した。

「なんですか?」

「んー?何でもないよ。」

「……あ!!ゼ…ジュピター!!」

ディーテが、叫んだ。

「おー。お前らありがとな。」

「いえいえ。では、さようなら、ユピテル。」

「あ、ありがとうございました。ポセさんディーテさん!!」

二人は、ニコッと笑って帰って言った。


「なぁに?もうあの二人と仲良くなったの?」

「え?いい人たちですから。」

「(あの怪力男と、ドライモンスターが?いい人?猫かぶりやがって!!)」

???何言ってるの?独り言?

「あ、」

あたりがチカチカしだした。

「じゃあ、もう帰る時間みたいですから、帰ります。毎度毎度、ありがとう。じゃあ、“また”ね。」

私は、手を振り、目を閉じた。

目の端に見えたのは、ジュピターも手を振っている姿。



次の瞬間、私は、目を覚ました。

部屋?



ザワザワザワ

部屋の外が慌ただしい。


私は、部屋の外に出てみる。

私は、部屋の外にたまたまいた、詩鳴に聞いてみた。

「詩鳴どうしたの?」

詩鳴が、こちらを見た。

私は、驚いた。

詩鳴が涙目だ。

詩鳴は、涙目になりながら言った。


「あ、愛鳴兄さん、愛鳴兄さんが!!!病院から、消えちゃったの!!どっこいっちゃったの!!」


え?











第6幕END☆
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