無題 〜奇跡の7つ子〜

25:♣またこの場所か…♣

目が覚めると、白い部屋にいた。

ここ、前にも来たことがある。


「あれ?またここに来たの?」

上から声が聞こえた。

「....ジュピター!!」

天井にぶら下がっている。


「ありゃ?この様子じゃあ、考えすぎで、知恵熱かな?」


歩いて、こちらに向かってくる。

「考えるのもいいけど、体を大事にしなよね。」

いつの間にか、目の前にいた。

「え....うん。」

「ほらほら、立って!!ここでは、自由だから!」

手を引っ張られた。


「今日は、何を悩んでたの?」

「女神が、フェアリーが、ここにいるっていう可能性が出てきた。だけど、女神は、白と黒じゃないし、ここにいるはずがない。だけど、そう考えると、辻褄が合ってしまう。」

「??悩む理由がわからないよ??ユピテル。君がここに女神がいるって、思ったのなら、ここに女神はいるんだ。可哀想だけどね。」

じゃあ、本当に!

「うん。本当にいるよ。」

だけどなん......

「マッドか..........」

「そうだよ。君が信じれば大体は、あってるのだから。考えて考えたものは、あってるんだよ。」

ジュピターと話していると、何も無いその場から、誰かがやってきた。

「あれれ?ポセと、ディーテじゃん。どうしたの?」

「...ヘラが呼んでるよ。」

ディーテと言われた、女性が言った。

「んー。わかった。じゃあさ、俺が戻ってくるまで、このこのこと頼むわ。」

「わかった。」

と、ポセと、呼ばれた男の人は言った。

そして、ジュピターは、消えた。




「……」「……」「……」

しばらくの間沈黙が続いた。

そして口を開いたのは、ポセさん。

「お前....あいつとは、どういう関係なんだ?」

「...あいつ?....あぁ、ジュピターのことですか?えーと。この間からの知り合いです。相談相手?であり、友達ですね。」

「(ジュピター?あいつ....)そうか。安心した。」

と、ポセさんは、言った。

「あ、私の名前は、......ディーテ。ゼ..ジュピターの友達。よろしくね。」

「俺の名前は、ポセ。ジュピターの兄だ。よろしく。」

と、自己紹介をしてくれた。

「あ!よろしくお願いします。私の名前は、ア.........ユピテルです。」


なんか、アリスを名乗るのが気まずい。

ジュピターだって、ユピテルって呼んでるし。


「よろしく!ユピテル。」

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