お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
座敷はシンと静まり返り、観客席の人たちも固唾を飲んでいる。
ドラムロールのように自分の鼓動が強く速く鳴り立てる中で、私は彰人の少し低く伸びやで、そして嬉しそうな声を聞いた。
「九点は西尾さん、十点は織部さんです」
「ヤッター!!」と声を張り上げたのは私ではなく、うちの両親であった。
隣の座敷にまで聞こえそうな、大きな歓喜の叫びに驚かされ、喜び損ねた私だが、強い緊張から解き放たれた思いでいた。
調理台に両手をついて自分の体を支え、「よかった」とポツリと呟いていた。
私の後ろでは西尾さんが「悔しい……」と素直な感想を漏らし、その後に彰人が評価理由を述べた。
「西尾さんの茶碗蒸しは料亭で出されてもおかしくないほど上出来でした。落ち度は見つかりません。十点をつけたかったのですが、織部さんの料理を食べたら、点数を下げねばなりませんでした」
和食料理の巨匠は、だし巻き卵をペロリと全て平らげていた。
それでも足りずに、もっと食べたいと思わせたということが、私を勝者にした理由らしい。
巨匠と同じく彰人も私に満点の採点をしたそうで、それについては当然である。
彼のレシピで作られたものであるから。
ドラムロールのように自分の鼓動が強く速く鳴り立てる中で、私は彰人の少し低く伸びやで、そして嬉しそうな声を聞いた。
「九点は西尾さん、十点は織部さんです」
「ヤッター!!」と声を張り上げたのは私ではなく、うちの両親であった。
隣の座敷にまで聞こえそうな、大きな歓喜の叫びに驚かされ、喜び損ねた私だが、強い緊張から解き放たれた思いでいた。
調理台に両手をついて自分の体を支え、「よかった」とポツリと呟いていた。
私の後ろでは西尾さんが「悔しい……」と素直な感想を漏らし、その後に彰人が評価理由を述べた。
「西尾さんの茶碗蒸しは料亭で出されてもおかしくないほど上出来でした。落ち度は見つかりません。十点をつけたかったのですが、織部さんの料理を食べたら、点数を下げねばなりませんでした」
和食料理の巨匠は、だし巻き卵をペロリと全て平らげていた。
それでも足りずに、もっと食べたいと思わせたということが、私を勝者にした理由らしい。
巨匠と同じく彰人も私に満点の採点をしたそうで、それについては当然である。
彼のレシピで作られたものであるから。