お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
「織部さん、答えて」と東条さんが凄みながら近づいてくるので、私はさらに足を下げた。
そうしたら、西尾さんの調理台に腰をぶつけてよろけ、転びそうになってしまう。
「あっ」と焦りの声をあげたら、誰かの逞しい片腕に腰を引き寄せられ、体を支えられた。
その顔を見上げれば、隣に立ち、私を抱き寄せているのは彰人であった。
近すぎる距離に思わず鼓動を弾ませる。
そんな私に代わって彼が、東条さんの質問に、不遜な態度で答えていた。
「莉子は江戸から百八十年続く、由緒正しき織部茶問屋のひとり娘だ。これくらいはできて当たり前の躾をされている。勝手に見くびっていたお前たちが間違えていたということだ」
ニヤリと口の端をつり上げた彼を、私は頬を膨らませて見上げていた。
なんで彰人が、私のことを自慢げに話すのよ。
まぁ、彼女たちに見下されていたのはわかっていたし、ぎゃふんと言わせた気分で、悪い気はしないけどね……。
「元からお嬢様だったということなのね……」と東条さんは悔しそうに唇を噛み、西尾さんは諦めのため息をつく。
ふたりが完敗を認めたところで、大和撫子対決はお開きとなった。
そうしたら、西尾さんの調理台に腰をぶつけてよろけ、転びそうになってしまう。
「あっ」と焦りの声をあげたら、誰かの逞しい片腕に腰を引き寄せられ、体を支えられた。
その顔を見上げれば、隣に立ち、私を抱き寄せているのは彰人であった。
近すぎる距離に思わず鼓動を弾ませる。
そんな私に代わって彼が、東条さんの質問に、不遜な態度で答えていた。
「莉子は江戸から百八十年続く、由緒正しき織部茶問屋のひとり娘だ。これくらいはできて当たり前の躾をされている。勝手に見くびっていたお前たちが間違えていたということだ」
ニヤリと口の端をつり上げた彼を、私は頬を膨らませて見上げていた。
なんで彰人が、私のことを自慢げに話すのよ。
まぁ、彼女たちに見下されていたのはわかっていたし、ぎゃふんと言わせた気分で、悪い気はしないけどね……。
「元からお嬢様だったということなのね……」と東条さんは悔しそうに唇を噛み、西尾さんは諦めのため息をつく。
ふたりが完敗を認めたところで、大和撫子対決はお開きとなった。