お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
もしまた抱きしめられることがあったとしても、今度は少しも動揺しないと決意して、ベッドから下りた私はカーテンを開ける。

朝日は目を細めるほどに眩しく、今日も暑い一日になりそうだ。


クローゼットを開け、通販雑誌で購入した安物のマリンボーダーのチュニックと、白の七分丈パンツに着替えた私は、洗面所で顔を洗ってからリビングに向かう。

朝食はいつも適当だ。

菓子パンだったり、シリアルだったり。卵かけご飯にインスタントの味噌汁の日もよくある。


今朝は目覚ましのアラームよりも三十分早い六時半に起きたので、時間に余裕があるからハムエッグでも作ろうか。

昨日、冷蔵庫を覗いたら、食材は色々と入っていた。

六枚切りの食パンは、手をつけた袋を自宅アパートから持ってきているので、それをトーストして……。


珍しく朝からフライパンの使用を考えている私だが、それはひとり分で、専務の分まで用意する気はさらさらない。

なぜなら、私は家政婦ではないし、料理を作ってあげたいと思うような関係でもないからだ。

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