お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
もしかして、褒められて照れてるの……?

意外な一面を見た気分で、私は驚いた後にニヤリとする。

攻めどころを見つけたからだ。


「料理ができる男性は素敵です。鯵の開きはふっくらと焼き上がっていて、塩加減が絶妙でした。味噌汁はだしが効いた上品な味でーー」とひと品ずつ褒めちぎる。

最後に「特にだし巻き卵は、私が食べた中で過去最高に美味しかったです」と締めくくれば、彼の頬ははっきりとわかるほどに色づいていた。


これは面白い……。

もしや彼は、ツンデレというやつではないだろうか?


褒められるとクールな態度が綻ぶのだと理解した私は、ニヤニヤしながら「顔、赤いですよ?」と指摘する。

すると私に顔を見られまいとして背を向けた彼に、「うるさい、早く食え」と怒り口調で言われた。


「もう食べ終わってます。お代わりしたいくらいに、とっても美味しかったです!」と調子に乗ってさらにからかえば、専務はフンと鼻を鳴らした。


「ごく普通の朝飯をそこまで褒めるということは、さてはお前、料理ができない女だな? 花嫁修行中が聞いて呆れる。玩具に夢中なようだし、ひとり暮らしはまだ早いんじゃないのか? 実家に戻って、親の脛をかじっていたらどうだ」

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