無敵の剣
「ごちそうさま」


「どういたしまして」




などと言っていると




「にゃーーーーん」



聞き覚えのある猫の声


まさか…




「桜!待ってよ! ケホッ
あ! 斎藤君!!! ケホッ」


「沖田さん!!寝てなあかんやん!!」


「土方さんが斎藤君を見つけたって聞いて
私も同じ事をすれば、会えるかなって!!
ケホッケホッケホッ
だけど、桜ったら…
全然わからないみたいで…
一晩中、歩きましたよぉ~」



「桜は、ここに来たことない
ネコ?お前…誰にでもここを教えちゃ
だめだって…」


「にゃっ」



見えないけど、笑って誤魔化された気分




沖田さんと桜の食事を用意した




「美味しい!」



「なんや、あんなに寝込んでた人が
一晩中歩いて、飯わモリモリ食べてるやん
そない、寂しかったんやなぁ」


「寂しかったなんて!
そんなどころじゃないよ!!!」


「ふふっ 沖田さん、お久しぶりです」


「うん 元気そうで良かった
いつ帰ってくるの?」


「帰るつもりはない」


「え!? 結婚するんでしょう!?」


「……」


「ちゃうんか?」


「……なんでそんな話になった?」



土方さんのせいだろうが
一応、聞いてみよう











「土方さんと、そういう関係に
なったんでしょ!?」


私が首を傾げると

山崎さんが私の首をつつく



「副長と契ったんやろ?
口づけの痕、くっきりやで」







少し考え






「あ…… あの馬鹿」










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