無敵の剣
貴方の事は、わかる
目覚めても、真っ暗な事を忘れ

パチパチと瞬きをする


懐かしいにおい

人の気配


「深雪」


「わぁ!凄い!土方さんの言った通りや!」


「にゃあ」 「にゃあーん」



気を失っていたのか…



「ケホッ」



のどの焼けるようなイガイガに顔を顰める




「煙を吸ったようですから
お薬をどうぞ」



ゴソゴソと起き上がって、右手を出す


トンと湯呑みが置かれ、左手を出す

薬らしい二つ折りの紙を受け取り


粉を口へ

そして、水を流し込む



逆の方が良かったか?


など考えていると



「斎藤さん… 本当に見えないの?」


「ああ」


「なんや、可愛らしい格好でも
喋り方は、同じでホッとするわ」


「私は、元々こうだ」


「もし… 目が見えるようになるとしたら?
どうします?」


「別に」


「……クスクスッ!!」



笑うことがあったか?







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