無敵の剣
「壱さんの薬は、5日以内に解毒薬を飲めば、元に戻るそうですよ!」


「へぇ~」




さほど興味ない




「先ほどの薬が、その解毒薬です」


「……」


「斎藤さんは、あまりご自身に関心が無いから、こうして騙してやらないと飲まないからって、壱さんから頼まれたんです」



余計な…




「でも、すぐに見えるわけではなく
やはり、数日かかるそうです」



ゴロンと布団に入る




「見えなくてもいいけどな…」


見えている時よりも、敏感に気配を感じられるから

不自由さもない



「明日、お化粧をして
島原に行きましょうね!
幹部の皆と今後について会合をしようって」


深雪の言葉で、今が夜なんだろうと考えた
あと、島原って…



「飲みたいだけだろ」



「ええ!斎藤さんと一緒に!」




で?



なぜ、私まで化粧しないといけないんだ?





少しムスッとする




「今は、壱さんが斎藤さんなので
妹ということになってますから!」


「姉なんだけど」


「妹みたいだからって事です」



勝手な…




まぁ 双子だから、同じか…





「灯り、消しますね」


「ん」





真っ暗なのに、確認されたことに
少し笑ってしまう




「何、笑っているの?」


「早く消せ」





てっきり消したものだと


本当に見えるようになるのだろうか














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