無敵の剣
失ったもの
近藤さんと伊東さんが広島を視察に行くことになり、ゼンさんが案内役に選ばれた


ゼンさんは広島で残留を決めている



「一は、自分の為に生きるべきや」


「自分の為に、やりたいんだ
ごめん… ゼンさん
広島、一緒に行けなくて」


「ばぁーか!気にすんな!」





ゼンさんと2人で散歩をしている






「ゼンさん… 私、疑ってたんだ」


「知ってる」


「雪の薬… 私の名前で注文していたとしても、壱があんな毒を手に入れられるのかな
やはり、ゼンさんが…」


「違う 違うけど…確証がない
俺にも、わからんのや
もしかしたらと気になることもある
広島にその答えがあるかもしれん
見つけたら、知らせに帰る」




ゼンさんこそ

私の為に、探りに行くんじゃ?



「ゼンさん…」



「あの箱、土方さんに預けてる」



「なんで、土方さん?」



「一を守ってくれそうやから!」




ゼンさんの手が首を撫でた




「女の幸せもええんちゃう?」


「////////」




すでに消えたはずの口づけの痕を思い出す




「一にそんな表情させられるのは
土方さんくらいなもんや
ほな! ええ知らせ持って帰れるように
頑張るさかいに、そっちもええ知らせ
くれな!?」



「ゼンさん!!!」







私を好きだと言ってくれてありがとう


私は、ゼンさんを頼りにしてたから
ゼンさんに甘えて、逃げようとした


でも…



もう少し    生きたい






雪の願いを





1つでも多く叶えたい











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