無敵の剣
「お前が知りたいのは、ゼンの安否だな?」


「はい」


「山崎に言っておく」


「はい お願いします」




一緒に行けないことに、ため息漏らしながら廊下を歩いていると



「どうした?」




藤堂さんにバッタリ



庭を散歩しながら、広島に行きたかったことを話した


「善さんが気になるの?」


「……うん」



藤堂さんは、何も聞いてなさそうだ



「なぁ……この前の薬…」 


「あぁ ちゃんと持ってる
伊東さんがいないときの方がいいだろ」


「……ごめんな」


「ふふっ 藤堂さんは、悪くない!
私が元々隠し持ってて、勝手に飲む!
ということだ!」


「…幸」




伊東さんが帰ってから

藤堂さんの雰囲気がまた変わった



それほど、伊東さんの存在は
藤堂さんにとって絶対なんだろう





私は、こんなふうに藤堂さんを変える
伊東さんのことを、やはり信用出来ない




















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