無敵の剣
試衛館の幹部が集まった


「毒薬をひとつ持ってます」



雰囲気からして、皆わかっていたようだ


「昨夜、ひとりになって飲もうと思った
……私は、まだまだ修行が足りない
だから…斎藤一に戻って、やり直す!
壱、会津公に協力を頼みたい」


「何て?」


「家茂様と幸を会わせて貰いたい」


「家茂様!?」


「私は、家茂様に会ったことがある
幸と名乗る事は、ご存知だ」


「……はぁ」


「家茂様のところで薬を飲む
解毒薬を飲んで、目が見えるようになって
新選組に戻る
壱には、それまでここに居て欲しい
私が帰ったら、会津に戻って貰う」



「毒薬なんて危険だ!!
俺が言うのもなんだが…
もし! もしも!一が…」



「壱、私は、簡単には死なない」



壱は、納得出来ない様子だった



土方さんが、私を信じて
壱に会津公への応援を頼むように言い



戸惑いながら、夜に会津本陣へ







私は、土方さんの部屋へ






「ありがとうございました」


「帰って来るんだろ」


「はい」


「信じている」


「はい」















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