無敵の剣
家茂様のところに行ってから
念の為に、江戸にある私と壱の戸籍を
消して貰ったが


「一!!お前の読み通りだったんだ!!
伊東さんに丸裸にされたり
俺、大変だったんだぞ!!!」



壱は、大袈裟に私に訴えてくる




「へえ」



私は、感情や言葉を上手く出せない



「お前ら、本当に似てねえな」



幹部の皆が、あきれ顔




見渡すと懐かしい顔ぶれ


その中に







藤堂さんは、いなかった













「平助なら… 伊東組だ」














土方さんが、言う








「へえ」






それにも、素っ気ない返事をした









< 178 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop