無敵の剣
なんだ…って、残念そうに
引き受けてくれた


途端に、2人して緊張する



「にゃあ~ん」



桜とネコが、じゃれてて、気が散る




「嫌とか、怖いとか、すぐ言えよ?」




平助が決断したようだ




「ん」




短く返事をして

息を吸い込んだ




「平助… なんか… 気持ち悪い…」


「へ?」



平助が、私の顔を覗き込む



「一 吐く?」


「うん… 吐きそう…」



緊張のし過ぎだろうか


私は、いつも平助の前で吐いているような
気がする




平助が持ってきた桶に顔をやる

背中を擦られると




「うっ うぇっ !!!」




私は、血を…  吐いた?



「一!!! …一? 大丈夫!?」


「平助…」


「一」


「すっきりした」


「何言ってるんだよ!!!
布団敷くから!!!寝てないと!!!」



本当に楽になった



「緊張し過ぎると、血を吐くのか?」


「そんなわけないだろ!!
早く寝て!! 医者を呼ぶから!!!」


「平助…」


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