無敵の剣

「座礁したかもしれません」


視界も悪く、揺れが酷い為、きちんと状況を把握できない


「うっ」


酔いそう…


今、酔ってる場合じゃないのに…



「やはり、座礁してます」



船底がひっかかっているということらしい



なすすべなく、揺れに耐える



どうにか1日耐えしのぎ、小船を降ろした
それに榎本さん他、数名を乗せた

状況報告と万一に備えて



しばらくして、船長が報告に来た



「このままでは、沈没します」


私が人を守りたいように
船長は、船の事を考えていた


「船を動かすのに必要な最低人員以外を戻します」


船長が不安気な表情を浮かべた


私は、全員を生かす道を模索する