無敵の剣
皆が、部屋を出て行き


ようやくひとりになった






過保護な人達だなぁ…











こんなにも、大切にして貰って
なんだか複雑な気持ちだ




布団で目を閉じると
眠ってしまっていたらしい


昼過ぎに土方さんが部屋に来て、目覚めた


天井から山崎さんも降りてきた



起き上がろうとしたが… 怠い



「熱、出たんちゃう?」


「え?」




土方さんが私の額に手を当てた




「高いな 山崎、薬を頼む」


「はい!」


「……すみません」


「謝ることはない 慣れない環境で
あんな仕事をさせたんだ
俺の気遣いが足りなかった
悪かったな…」


「クスクスッ」


「なんだよ!?」




病すら、自分のせいだと思うんだな

土方さんは、優しい





「土方さん」


「なんだ」


「私を新選組に入れてくれて
ありがとうございます」


「こちらこそ、入ってくれて
ありがとな」





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