オオカミ弁護士の餌食になりました

 宮田は北海道出身の男で、出身地が関係しているかどうかはわからないけれど、とにかく色が白く、うらやましいほどもっちりした肌をしている。

 和花と同じく同期である彼は、よくも悪くも合理的で自分に素直な人間だった。

 要領よく立ち回り、自分に利益をもたらすチャンスは決して逃さない。

 他人のことばかり考えて自分を後回しにする和花とは正反対だけど、ふたりともある意味行動の予測がしやすくて、わかりやすい人間だ。

 宮田のほうは少しばかり思いやりに欠ける感じが否めないけれど。

 コーヒーマシンをセットして、私は小さく伸びをする。

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