結婚のその先に
その夜。

タクシーで自宅へ帰る頃には栞菜は疲れきっていた。
あまり眠れないまま結婚式のあとは三次会まで飲み歩いた。

自宅のエレベーターの中で足も痛くてしゃがむ栞菜。

啓吾が全部荷物を持っている。

「疲れたなぁさすがに。」
「うん。」

自宅のフロアにエレベーターが着くと啓吾が栞菜の腕をひいて立たせてくれた。
< 154 / 279 >

この作品をシェア

pagetop