結婚のその先に
ぐっすりと眠る啓吾の手をそっと自分のお腹に当てる。

同じ指輪がはめられた啓吾の大きな左手。
その手に自分の左手を重ねる。

もう予感は確信にかわっている。
きっと妊娠してる…。




ごめんね…。

啓吾のぬくもりがお腹の中に伝わるように願いながら栞菜はあやまり続けた。
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