結婚のその先に
「俺、ちょっと不安…。」
「大丈夫だよ、きっと。私もいるし。」
赤ちゃんの人形を使った講習が終わって次は陣痛が来た時の呼吸法や出産の映像をみたり必要なものを教わっていた。
あぐら座りの栞菜を後ろから抱くように座り背中や腰をマッサージしながら啓吾は不安をもらした。
「あの人形、いくらだろう?」
「いやいや、いらないから。」
「でも心配だろ」
「大丈夫だって。ほらこの子も大丈夫って。」
ぐにゃぐにゃと栞菜のお腹が動く。
「おー激しいなぁ。これお尻かな?」
「おしりでグリグリしてる。かわいいね。」
栞菜のお腹の上から赤ちゃんのおしりらしき部分をなでなでする啓吾の顔は見ているだけで安心するような穏やかで優しい顔だった。
「大丈夫だよ、きっと。私もいるし。」
赤ちゃんの人形を使った講習が終わって次は陣痛が来た時の呼吸法や出産の映像をみたり必要なものを教わっていた。
あぐら座りの栞菜を後ろから抱くように座り背中や腰をマッサージしながら啓吾は不安をもらした。
「あの人形、いくらだろう?」
「いやいや、いらないから。」
「でも心配だろ」
「大丈夫だって。ほらこの子も大丈夫って。」
ぐにゃぐにゃと栞菜のお腹が動く。
「おー激しいなぁ。これお尻かな?」
「おしりでグリグリしてる。かわいいね。」
栞菜のお腹の上から赤ちゃんのおしりらしき部分をなでなでする啓吾の顔は見ているだけで安心するような穏やかで優しい顔だった。