SKETCH BOOK
バイクかぁ。
そういえば浩平も
取りたいって言ってたっけ。
バイクに乗れる人ってかっこいいよね。
颯爽と風に吹かれている姿を想像すると、
かっこいいなって思う。
まさか橙輝がバイクに乗るとは
思わなかった。
まぁ、似合いそうだけどね。
「最近、絵は描いてるの?」
「お、おう。まあな」
「見せて」
「ダメ」
「何でよ」
「ダメなものはダメ」
「ケチ」
「ケチで結構」
橙輝は急に真顔になるとそっぽを向いて
リビングを出て行ってしまった。
何よ。
意地悪だなぁ。
まあ、いいか。
テレビをつけると、恋愛ドラマの
再放送がやっていて、
それに引き付けられるように
じっと見入っていた。
血のつながっている兄妹が
お互い好きになってしまい、
波乱の恋をする。
そんなドラマ。
主人公の女の子は可愛くて、
お兄ちゃん役もかっこいい、
ありふれたようなお話。
ドラマだから結局
ハッピーエンドで終わるんだろうけど。
でも、何だか妙に現実味があって面白かった。
あとで最終話まで観てみよう。
そう思ってテレビを消し、
二階に上がった。