曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。



今日は待ちに待ったアイちゃんとの花火大会。


とりあえず中島くんとのことは忘れて楽しもう。


アイちゃんに相談したいけど、
相手が中島くんだから、とてもできない。


でもそれとなーくアイちゃんの、恋愛に関する意見を聞いてみたい。





      ********************


「コハル!!!久しぶりだね!」


あたしが待ち合わせ場所についてから少しすると
いつも通り元気なアイちゃんが
あたしのところに走ってきた。


「うん!アイちゃん久しぶり~!会いたかった!!!」


「あたしもっ!!


・・・あのね、 

えっと、

実はね、

報告があります・・・。」


おっ、これはもしや・・・。


「田代くん?」


「せいかーい!!


なんと、

なんと、

付き合えましたーーー!!!」


あたしの知らないうちに!!


「良かったねーーー!!

どっちから?」



「あたし。

おとといのお祭りに誘って、そこで告白、しました。」


言いながら真っ赤になるアイちゃん。


って、お祭り!?


え、ちょ、ちょっと、、。



「お、お祭りって、どこの?」


「ん?夕日が丘公園。」


良かった・・・。


あたしたちが行ったのは朝日が丘公園だから、違う。


「あ、そうなんだー。



でもアイちゃん、自分から誘うとか頑張ったね!!」


「う、うん。


でね、田代くんがね、
俺も好きって言ってくれてね、両思いだったの!!


幸せ~~!!」


うん。知ってた。

中島くんから聞いて。

なんて言えず。



あぁ、中島くん・・・。

はあ。どうしよう。


「え、すごい!!おめでとう!!」


「ありがとう!!

コハルにはたくさん協力してもらったし、ほんとに感謝してる!!!



ね、あたしおなかすいたからなんか食べたいなー!」



「うん、あたしも。


焼きそば食べたい!!」


「いいね!!よし行くぞー!!!」


アイちゃんの元気な掛け声が響いた。

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