男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
「でも、来てくださらなかった……」
「それはミシェルさまにお妃さまとしての自覚をしていただきたかったのですよ。もっと精神的に強くなってほしいのだと。いえ、ミシェルさまの優しさは陛下に必要ですし、それを損なってまで強くはなってほしくないと。あぁ……言ってることがこんがらがってきました」
困った表情になったアベルにミシェルはクスッと笑みを漏らす。
「とにかくイヴォンヌさまのことは議会がうるさく言っているだけです。陛下を信じて待っていてください。ご家族が楽しみに待っておりますよ」
今朝早くに王城の者がミシェルの帰宅を知らせている。
しばらくすると、田舎道の森の中に家が見えてきた。
まだ二ヵ月ほどしか経っていないのに、一年以上家を空けていた気持ちになる。
馬車を降りる前に家の中からマリアンヌが駆けつけてきた。双子の兄フランツも出てくる。
「ミシェル!」
マリアンヌは美しいドレスを纏った娘に駆け寄り抱きついた。
「お母さんっ!」
「ミシェル! 綺麗になって……」
抱きしめた娘から少し身体を離し、見つめてからしみじみと言葉にする。
「それはミシェルさまにお妃さまとしての自覚をしていただきたかったのですよ。もっと精神的に強くなってほしいのだと。いえ、ミシェルさまの優しさは陛下に必要ですし、それを損なってまで強くはなってほしくないと。あぁ……言ってることがこんがらがってきました」
困った表情になったアベルにミシェルはクスッと笑みを漏らす。
「とにかくイヴォンヌさまのことは議会がうるさく言っているだけです。陛下を信じて待っていてください。ご家族が楽しみに待っておりますよ」
今朝早くに王城の者がミシェルの帰宅を知らせている。
しばらくすると、田舎道の森の中に家が見えてきた。
まだ二ヵ月ほどしか経っていないのに、一年以上家を空けていた気持ちになる。
馬車を降りる前に家の中からマリアンヌが駆けつけてきた。双子の兄フランツも出てくる。
「ミシェル!」
マリアンヌは美しいドレスを纏った娘に駆け寄り抱きついた。
「お母さんっ!」
「ミシェル! 綺麗になって……」
抱きしめた娘から少し身体を離し、見つめてからしみじみと言葉にする。