男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
翌日、ミシェルは王室の馬車に揺られていた。どんどん王城が遠ざかっていく。
侍女や衛兵の手前、水色のドレスを着ていた。
ロドルフに連れられてやって来た時の荷物はもともと少ない。
ミシェルはもうクロードの元へ戻ってこないのかもと、思いながらも、まだ途中の刺繍をしていた婚礼衣装を持ってきてしまった。
(着てもらうことがないと思っても仕上げたい……)
今朝、クロードに挨拶へ行ったが、領地の見回りで出かけてしまっていた。
ミシェルはもう一度振り返り、小さくしか見えなくなってしまった主塔を見つめた。
「すぐに陛下がお迎えに参りますよ」
ミシェルの対面に座るアベルだ。送り届けるようにクロードから命令されて馬車に乗っている。
「結婚前の息抜きだと思えばいいんです」
「……アベル侍従は……私がお妃になれると思っているのですか……? クロードさまを怒らせてしまったのに」
「はい。思っています。昨晩陛下は落ち着かない様子で、何度も部屋を出ようとされていましたよ」
アベルはミシェルに元気になって欲しくて、気休めではなく、本当のことを話した。
侍女や衛兵の手前、水色のドレスを着ていた。
ロドルフに連れられてやって来た時の荷物はもともと少ない。
ミシェルはもうクロードの元へ戻ってこないのかもと、思いながらも、まだ途中の刺繍をしていた婚礼衣装を持ってきてしまった。
(着てもらうことがないと思っても仕上げたい……)
今朝、クロードに挨拶へ行ったが、領地の見回りで出かけてしまっていた。
ミシェルはもう一度振り返り、小さくしか見えなくなってしまった主塔を見つめた。
「すぐに陛下がお迎えに参りますよ」
ミシェルの対面に座るアベルだ。送り届けるようにクロードから命令されて馬車に乗っている。
「結婚前の息抜きだと思えばいいんです」
「……アベル侍従は……私がお妃になれると思っているのですか……? クロードさまを怒らせてしまったのに」
「はい。思っています。昨晩陛下は落ち着かない様子で、何度も部屋を出ようとされていましたよ」
アベルはミシェルに元気になって欲しくて、気休めではなく、本当のことを話した。