男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
クロードの暗殺を計画したパスカルの処遇が決まった。クロードは義兄に慈悲をかけ、生母の住むブルーニ城で生活をすることになった。

国王の命を狙ったため、死刑もあり得たことだったが、クロードは温情を義兄にかけたのだ。
 



王城内が落ち着きを見せた半月後、ミシェルはお気に入りになったバラ園の東屋でクロードの婚礼衣装に刺繍をしていた。

 
そこへ――。


「ミシェル!」
 

第一騎士団の服を着たフランツが現れ、刺繍の手を止めたミシェルは彼の姿にびっくりする。


「フランツ!?」

「驚いただろう? 俺、第一騎士団に入ったんだ!」
 

ミシェルと同じシルバーブロンドはバッサリ切られ、短髪になっていた。後ろにヴァ―ノンもいた。


「フランツが第一騎士団に……?」
 

ミシェルに近づいたヴァ―ノンは礼をする。


「はい。まだ見習いですが、俊敏で筋がいいですよ。フランツを騎士団に入団させるのは、陛下が以前からお考えになっていたことです」

「驚きました。クロードさまはそんなことを考えていらしたなんて……あ! クロードさまっ」
 

クロードがアベルと共にやって来た。

ミシェルは嬉しそうな笑みを浮かべ、ドレスを少し持ち上げてクロードの元へ行く。




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