男装したら数日でバレて、国王陛下に溺愛されています
(ミシェルは間違いなく女性だ。あの華奢な身体は男ではない。フランツも男にしては細身だと思っていたが。となれば侍従見習いのフランツは男のフリをしているミシェルなのか?)
信頼をしているロドルフがなぜ孫娘を侍従見習いにしたのか。
クロードは王城へ戻る中、ずっと考えを巡らせていた。ひとつだけ思い当たることがあるが、クロードにはさほどたいしたことではないことだ。
「本日はお休みをいただいております」
アベルはなぜ国王がフランツのことを聞くのか不思議に思ったが、顔には出さずに答えた。
「部屋にいるのか?」
「それは……今すぐに確かめてまいります」
アベルは腰を折り居間を出て行こうとしたが、クロードがソファから立ちあがった。
「いや、私が行く」
「へ、陛下が……でしょうか……?」
「耳が悪くなったのか? お前はここにいろ」
クロードが颯爽とした足取りで扉に向かう。
「陛下、お待ちくださいませ! フランツがなにかしたのでございましょうか?」
驚いたアベルはこめかみから一気に汗が噴き出す。
「お前には関係がない。付いてこなくていいぞ」
何事なのかと驚愕しているアベルをその場に残して、クロードは部屋を出た。国王に言い切られ、アベルはその場に留まった。
信頼をしているロドルフがなぜ孫娘を侍従見習いにしたのか。
クロードは王城へ戻る中、ずっと考えを巡らせていた。ひとつだけ思い当たることがあるが、クロードにはさほどたいしたことではないことだ。
「本日はお休みをいただいております」
アベルはなぜ国王がフランツのことを聞くのか不思議に思ったが、顔には出さずに答えた。
「部屋にいるのか?」
「それは……今すぐに確かめてまいります」
アベルは腰を折り居間を出て行こうとしたが、クロードがソファから立ちあがった。
「いや、私が行く」
「へ、陛下が……でしょうか……?」
「耳が悪くなったのか? お前はここにいろ」
クロードが颯爽とした足取りで扉に向かう。
「陛下、お待ちくださいませ! フランツがなにかしたのでございましょうか?」
驚いたアベルはこめかみから一気に汗が噴き出す。
「お前には関係がない。付いてこなくていいぞ」
何事なのかと驚愕しているアベルをその場に残して、クロードは部屋を出た。国王に言い切られ、アベルはその場に留まった。