漢江のほとりで待ってる
開催期間二ヶ月の博覧会は快挙を成し遂げ、成功裏に終わった。
由弦は、復讐のために、博覧会が終わるのを待っていた。
由弦は、行動に起こす。
持株の多い株主の所へ、今回の不祥事の件を説明し、現社長及び副社長を解任させるため、また、自分に持株を譲渡してくれるよう走り回っていた。
「いくら不祥事があったとしても、今の社長がここまで盛り立てて来た。それに高柳社長は今回、慶太君を推している」
別では、
「高柳社長とは付き合いも長い、まして、あの方には助けられている、そう簡単には裏切れない」
またある株主は、
「娘が君のファンなんだ~」と飛びついてくるも、本題に入ると、「君の気持ちは分かるが、君には後ろ盾がないだろ?実績も何もない。君に任せる方が無謀なくらいだ」と本気で向き合ってくれなかった。
ことごとく断られた。
他の株主にも当たってみたが、話を聞く前から、門前払いな所もあった。
それでも根気よく、何度もお願いに上がったが、うまく集まらず、手詰まり状態だった。
株主リストを見つめる由弦。
宮本教授、二パーセント、大手企業の田中社長、三パーセント、区議会議員の川野氏、二、二パーセント……
彼らは、弦一郎の古くからの友人や付き合いのある者達だった。
「いかに父さんの信頼が厚いか分かるな。そりゃ簡単に譲ってくれないよな」
さらにリストに目を通し、
「小田切仲親……十パーセント!?大きいな~、ぜひ落としたい。この人が味方してくれたらなぁ~」
そう思いながら、「君には後ろ盾がない」という言葉を思い出した。
「ならそれを作ればいいんだろ!」
由弦は、ある人の所へお願いしに行った。