漢江のほとりで待ってる
それを見て由弦は、
「青木君、誘ったのか?」
その言葉に、珉珠は怒りで、由弦を睨みつけ、
「誘うだなんて有り得ません!!」声まで震えた。
「うちの秘書はそう言っていますが?」
「何を言ってるんだ!その女の言うことを聞くのか?そういう判断しか出来ないから、副社長に劣ると言われるんだ!」
櫻木の所々ため口になるとこや、女呼ばわり、見下した発言に、由弦はブチ切れそうになるのを抑えて、一呼吸して、
「ホントに……うちの秘書が、大変あまりにも――――」
由弦が一礼をしかかった、誰もが櫻木に頭を下げると思った。
そのあとすぐ、
「あまりにも!?綺麗だからってお遊びが過ぎませんか?櫻木部長!それにここは会社だ。場所をわきまえてもらわないと~。あんたもしかして常習じゃないの!女って言い方は好ましくありませんねぇ~。それに彼女震えてるじゃないですか!」
「震える?気娘じゃあるまいし!」
「あんたなっ!その言葉だけでも十分犯罪だぞ!」
「ふんっ!証拠でもあるまいし!ここであったことんなんか、君次第で何とかなるんじゃないのか?君も何だかんだでその秘書に、至れり尽くせりで男のうっぷんも晴らしてもらってるんじゃないのか?それなら男同士、共有し合おうじゃないか」
「はっ!?男同士?お言葉ですが櫻木部長!あんたを同じ男だなんて思いたくもないし!あんたみたいな男がいるから、男の価値が下がんだよ!あんたみたいなんは男の風上に置けない!男主張すんなら、まして部長クラスのあんたは、女子の一人や二人守るべき立場だろ!クソみたいなせこいマネしてんじゃねぇぞ!!この好色どスケベクソじじいが!」
「君ねえ!言葉に気を付けたまえ!!私がその女を触った証拠は!」
「この部屋には小さな隠しカメラが設置してあります。私が使用する部屋には必ず設置してましてね?そのお陰で盗難事件も解決しましたよ~。これがまた性能が良くて、音声まではっきりと分かるんです!それ証拠として訴えたら、あんた一巻の終わりだ!それに、うちの青木は、一度も尻を触られたなんて言ってませんよ?ただ恐怖と怒りに震えてただけだ。それと私も、何かありましたか?とは言ったが、何をしたかなんて聞いてない。あんたが勝手に「尻を触らせた」、つまり自らセクハラをしたと白状したんだ!聞いてもないのにペラペラと、言葉に気を付けるのはあんたの方だ!」
「そんなの脅しに決まってる!やれるものならやってみろ!」
「嘘だと思ってる!?」
由弦は自分の書斎にあるパソコンを操作し、その映像を突きつけた。
それを見た途端、櫻木は青ざめた。
「……!!だから~ほんの冗談のつもりで~話せば分かるから~!」
「はぁ!?あんた高がセクハラとか労働トラブルって思ってる!?あんたのやったこと歴とした犯罪だよ!よく分かんねぇけど、強制わいせつ罪とか?他なんかあったかな?そう言った罪に問われるのは間違いないぞ!」
「いや、申し訳ございません。つい魔が差して……」
「魔が差して!?魔が差してのレベル超えてるだろ!そんだけのことしておいて、あんた最低だな!!家族が泣くわ!」
「いや、頼みます!家族だけには知られたくない!どうか、ほんとにもうしませんから!本当に申し訳ございませんでした!」
「謝る相手が違うだろ!」
由弦がそう言うと、櫻木は珉珠の所へ行って、
「も~し訳ございませんでした~!!」土下座した。