漢江のほとりで待ってる
「どうする?青木さん?」由弦は珉珠に判断を委ねた。
「嫌です!」まだ怒りが収まらい様子。
「よし分かった!本人が許せないようなので、警察、もしくは裁判所からの連絡をお待ちください!なんなら~今警察に突き出してもいいな!」
「ちょっと高柳君!待ってください!このアマ!土下座までさせておいて!!」
「このアマ!?あんた立場分かってねぇな!!うちは女性と自然に優しい会社なんだよ!その女性に対してアマとは何だ!」
「女性と自然だと?いつからだ!!」
「今からだよ!!女性あっての会社なんだ!物事がスムーズに流れるのも、細やかな準備があるから会議も滞りなく行える!支えてんのはみんな女性だ!父の代からの付き合いで取引させてもらってたが、一山精工さん、お宅とは今日限りにさせてもらう!女性にこんな辱めまで受けさせておいて、野放しにしておく方がおかしい!!あんたは自らの手で地位も名誉も、家族も失うんだ!あんたさえそんなことしなきゃ、全て円満に行ってたはずだ!自業自得だ!」
「だから謝ってるじゃないか!」
「反省ってものを知らないんだな?全て失ってから思い知れ!おい!誰か~!警察にすぐ通報して!」
「ちょちょちょっと、待ってくれ!」
警備の人間が入って来た。
「いいから連れて行け!」
「この青二才!私といくつ離れてると思ってるんだ!!!このままで済むと思うな!君の父上が黙ってないぞ!」叫びながら連れて行かれた櫻木。
「いくつ離れてるって!?高が二十くらいだろ?親父が何だっつんだよ!アホらしい……」
由弦は部下を呼び、
「セクハラの件だが、会社の歴史が長い分、根も深いはずだ!他にもまだ泣き寝入りしている女性もいると思う。高柳全体で詳しく調べてほしい。あ!デリケートな問題だから、調査する側も女性で対応するように!」
「かしこまりました」部下は速やかに出て行った。
珉珠は、腰から砕けるようにその場に座り込んだ。
由弦は慌てて、珉珠をソファに座らせた。