漢江のほとりで待ってる
また四人、席に揃うと、
「仲里さん、ちょっとお願いがあるの。女同士の相談事なの、あとで聞いてもらえないかしら?」
珉珠は、仲里に水着のことを聞くため、話を持ち掛けた。
由弦には、
「また夜に自宅に電話するから先に帰ってて?」
そう言うと珉珠と仲里は先に店を出た。
仲里は、まさかの珉珠の口から、水着の言葉が出てくるなんて思いも寄らなかった。
経緯はともかく、仲里自身も、オシャレに関してはさっぱりで、それ関係はやっぱり〝甲斐愛梨〟しかいないと思い、彼女を呼び出す。
甲斐が来る間に、待ち合わせ場所のカフェで、
「高柳専務とは、じゃなくて、社長とはほんとに何もありませんから」
とさっきの話を切り出した仲里。
珉珠は笑って、
「分かってるわ。彼には特別な言葉をもらったから、何があっても信じてる。あなたには変に気を使わせたわね、ありがとう」
そう答えた。
仲里は、珉珠に笑い返しながら、いつも冷静で大人的対応する珉珠には、余裕さえ見られ、やはり敵わないと思った。
「それより~、二人きりにして大丈夫ですかね?」と仲里。
「大丈夫よ、きっと。大人なんだし、兄弟だから」
「そうですね」
珉珠と仲里は他愛もない会話をしながら、それから甲斐がやって来た。
会社での彼女の成長ぶりなど聞かされ、また彼女の会話から、今仕事が楽しいのが感じられた。
世間話から恋愛の話へ。そして本題へ。
甲斐は任されたと分かると、余計張り切る。
流石にオシャレ大好きな彼女は、色々とお洒落な店を知っていた。
「甘くなり過ぎず~、痛くならないように~、大人可愛く!?もしくは大人キレイで社長の目を引いちゃう!?」
甲斐は水着を選びながら、一人楽しんでいた。