漢江のほとりで待ってる
由弦のいない間に、慶太は行動に出た。
たまたま、慶太宛ての郵便物を届けに、副社長室を訪れた珉珠。
慶太は珉珠の顔を見るなり、
「やあ!青木君!元気にしてたかい?あ、由弦は出張中だったね?そうだ?今夜ディナーでもどうかな?」
いきなり慶太が駆け寄り声を掛けて来て、驚きながらも珉珠は、
「あ、はい。元気にしております。申し訳ございません。先約がありますので」
そう言って一礼して出て行った。
その場に取り残された慶太。
「先約!?由弦はいないのに?一体誰と!?気に入らん!まぁいい!手はまだある」
慶太は次の作戦に出た。
珉珠が席を外している間に、彼女のデスクに、クラシックのコンサートチケットを、「明日一緒にどうかな?」とメモ書きと一緒に置いた。
がこれは失敗に終わった。
更には、高級化粧品をプレゼントしたり、有名ミュージシャンのバックステージパスをプレゼントしたりと、手当たり次第にやってみたが、それも全て慶太の元に返却された。
珉珠は困ったを通り越して呆れていた。
「最近、副社長はどうしたのかしら?私にプレゼントしても何の得にもならないのに」珉珠は不思議に思っていた。
プレゼント攻撃がダメなら、最終手段へと慶太は計画を進めた。
「まぁ、このくらいのことで彼女が落ちるなんて思ってはいない!想定の範囲内だ!こちら側もこんなもので落ちてもらっては困るし、つまらない!そこら辺の女共と同じだなんて端から思ってもない!少しは楽しませてもらわないとな!」
慶太は余裕さえ見せた。