漢江のほとりで待ってる


教会へ行く前の晩、珉珠からの電話。

「お疲れ様、由弦」

「お疲れ様」

「忙しかった?」

「いや大丈夫だよ?何かあった?」

「うん。由弦?明日は何してるの?」

「ん?どうして?」

「うん……」

口ごもる珉珠を察して、

「そうだな~久しぶりにエトワールに会いに行こうかな」

と由弦。

「だったら、教会まで逢いに来て?」

「うん!分かった。さらいに行くよ、お姫様」

「うん!待ってる!」

珉珠の声は明るくなった。

「明日は少し遠出しよう。まだ見せたい景色がいっぱいあるんだ」

「楽しみだわ~」

そんなやり取りをしていた二人だった。

由弦は慶太の目の前で珉珠をさらって行った。


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