逃がすわけないだろ。
「玲央、いるー?」



玄関から、そっと呼びかけるが
何の反応もない。


私は玲央の部屋がある2階へ向かった。




玲央の部屋から
何やら声が聞こえた。




風邪、大丈夫なんだ。



私は玲央が無事なことにホッとして、

玲央の部屋に入ろうと

ドアに手をかけた。



「あっ、玲央・・・んっ・・・」


私はぴたっと動きを止めた。


はは、そんなはずない。
あの玲央が、そんなことするはずない。




私は、嫌な予感を振り払うように

無理やり体を動かした。



ドアを少しだけ開けた。




すると、そこには





「んぁっ、玲央ぉ、もう無理っ・・・ああ!」

「まだ、行けるだろ?」

「そこ、もっとぉ・・・あっ」

「ははっ、淫乱かよ・・・、いいよ
もっとシテあげる・・・っはぁ」

「ああ!」

















吐き気がする。








私は自分の家に走って戻った。




玲央は女の子とすることに夢中で

私になんか気づきもしなかった。





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