ホテル御曹司が甘くてイジワルです


「いつかプラネタリウムの解説でもそう言ってたな。星の中で昴が一番好きだと」
「え……? それいつの話ですか?」

昴は冬の星だから、最近はそんな話はしていないはずだ。
不思議に思って首をかしげる私に、清瀬さんは答えてくれなかった。

黙ったままわずかに身を屈め、後ろから私の肩に頭をあずける。
背中に清瀬さんの体温と重みを感じて、鼓動がドキドキと逸りだす。

「清瀬さん……?」

頬に、清瀬さんのやわらかい髪が触れた。
戸惑いながらふりかえろうとしたけれど、長い腕が腰に回って動けなくなる。

「真央、好きだ」

ささやくように言われ、目を見開いた。

胸に言葉にならない感情が押し寄せてどうしていいのかわからなくなってしまう。

「す、好きなんて。からかわないでください……」

しぼりだすようにつぶやくと、抱きしめる手に力をこめられた。

「からかっているように聞こえるか?」

ぞくっとするほど色っぽい声に耳元で問いかけられ、みるみる体温が上がっていく。

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