ホテル御曹司が甘くてイジワルです


「なにか願い事はしたか?」

優しい声でそう問われ、首を横に振る。

「そんな余裕、ありませんでした」

たった一瞬光を放ち、燃え尽きる流れ星。
願い事を唱えることはできなかったけど、その美しさに勇気をもらえた気がした。

「あの、清瀬さん……」

ごくりと息をのんで向かい合う。そしてゆっくりと口を開いた。

「聞いてほしいことがあるんです」







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