ホテル御曹司が甘くてイジワルです


『ごめん、真央ちゃん。俺、真央ちゃんのことが好きなのに……』

泣きそうな顔でごめんと繰り返す彼に申し訳なくて、泣きたくなった。
だって、彼は何も悪くないのに。

醜いものを生理的に嫌悪するのは当たり前のことで、愛情や優しさでどうにかできるものじゃない。
私に問題があっただけで、あやまる必要なんてなにもないのに。

「それから彼とは別れて、自分には恋は向いてないんだって諦めました。また好きな人にあんな顔をさせるのはいやだから……」

言葉の途中で、強引に引き寄せられた。
次の瞬間、私は清瀬さんの腕の中にいた。

苦しいくらい強く抱きしめられて、驚いて目を見開く。

「真央」

耳元で彼が私の名前を呼ぶ。その声には今までとかわらない愛情が込められていて、胸が震えた。

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