ホテル御曹司が甘くてイジワルです
後頭部を引き寄せられ、ゆっくりと唇がかさなる。甘やかすようなキスをしながら、至近距離で優しく微笑まれて、涙があふれてくる。
「清瀬さ……」
こらえきれず私が泣き出すと、清瀬さんは私を胸の中で抱いたまま、ぽんぽんと背中を叩いてくれた。
「話してくれて、ありがとう」
その温かい言葉に、清瀬さんの胸に顔を押し付け何度も首を横に振る。
「俺は真央の過去も傷も、すべて含めて愛してるよ」
そうささやかれ、またじわりと涙が込み上げてくる。
「この傷跡を見ても嫌いにならないですか……?」
震える声で問いかけると、清瀬さんがくすりと笑った。
腰に腕が回り驚くと、背後にあったベッドに押し倒されていた。
下着姿でベッドに寝ころぶ私を見下ろし、まぶたにかかる髪をかきあげる清瀬さん。その色っぽさに息をのむ。
清瀬さんがベッドに手をついてゆっくりと身を屈めると、ぎしりとスプリングが鳴った。